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第2回 最大給紙寸法とスキップフィードについて
1 最大給紙寸法について
本来、印刷機の最大給紙寸法は理論円周長(第1回「理論円周長と印版の伸び率のお話」参照)と同じであるべきです。

しかし実際の機械ではそれより50mm〜60mm小さくなっています。
その理由について、そしてキッカー給紙方式についてのご説明をさせて頂きます。

ご存知のように、印刷シリンダが1回転するとキッカーは前進して後退する、即ち必ず1往復するように機械は作られています。

キッカーの前後運動を観察すると、前進の時より後退の時の方が素早く動いていることがお分かりいただけると思います。前進運動は後退するときに比べてゆっくりと、蹴り出すシートに無理が掛からないようになっています。

キッカーが一番後退した位置(シート後端がキッカーに掛かり、シート先端はフロントゲートの位置にある)ではキッカーは停止状態です。

ここからキッカーはシートのエッジを捕らえたまま徐々に速度を増し、シート先端がフィードロールの中心に来た時に最大速度となり、フィードロールの周速度と同一になる様に設計されています。
ここから先はシートはフィードロールで運ばれます。

その後キッカーの速度は段々遅くなり、キッカーはシートより遅れて離れて行きます。最前進位置では速度は「0」となります。
そこから後退し、最後退位置(初めの位置)に戻ります。

このことから、シートが図に示すフロントゲートからフィードロール中心まで距離を移動している間、フィードロールの表面は常にキッカーの最高速度と同じ速度で走っているのに、シートは上記の様に「0」から徐々に増速し最高速度となりフィードロールに渡されます。動き始めの遅い分だけフィードロール等の表面移動量より、シートの移動量は遅れる訳です。

従って次回キッカーが最後退位置に来て次のシートを蹴り込もうとしても、まだ前のシートがフロントゲートを通過せずに残っている為、次回の給紙が出来ないのです。
この分がおおよそ50mm〜60mmに相当します。

基本的な設計として印刷シリンダとキッカーは歯車などで繋がっています。
最近の機種では、フィードロール(機械回転)とキッカーを電気的に同調させているものもありますが基本原理は同じです。
又、前出のように版胴1回転につき、キッカー1往復の関係がありこの関係は常時崩れることはありません。

本来、最大給紙寸法は理論円周長と同じであるべきなのに、前記の事から50mm〜60mm短くなるという点は後述する事と関連してきますのでご記憶下さい。

※フィードロールの保守、管理について

加工するシートを給紙テーブル上に積み込むと、かなりの重量になります。
給紙するシートは一番下のものですから、蹴り込む時にこの重さによる抵抗を受けます。

キッカーから渡されたシートをフィードロールはしっかりとつかんで運ぶ役割をもっています。
ロールの表面が消耗によってツルツルになったり、時間の経過とともに弾力が無くなったりしてはこの役割を充分に果たすことができません。
フィードロールは消耗部品として定期的に交換されることをお勧めいたします。

2 スキップフィードについて
スキップフィードとはキッカーの蹴り込み動作2回に1回の割合でシートを給紙させることです。
最大給紙寸法より大きいシートは前項から解るように、毎回連続給紙は出来ませんから、スキップフィード装置を使って1回おきに間欠給紙しているのです。

機械の理論円周長迄の大きさのシートについては、特に問題はありませんが、これを超えるものについては不具合が出ることがあります。

例えばシート先端の印刷が1回廻って再度シートに印刷されてしまうなどの2度刷りが起こります。又、クリーザにおいては先端部の印刷から付着したインクが1回廻ってシートに付着したりします。

スロッタについても制限があります。又シート先端部に切欠きを必要としたり、手掛け穴をあける場合、1回廻って再度穴をあけてしまいます。

この様な事からその最大寸法にも限度があります。

スキップフィードで通紙出来る最大寸法は、上記の事や機械構造上の理由から理論円周長のおおよそ1/4程度の寸法を足したものとしています。(実際の寸法は各機種により異なります)

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